実際住んでみてわかった「世界のニセコ」のおもしろさ。

Open 24 Hours @Nashy, 2021

我が家から車を10分も走らせれば、そこには「世界のニセコ」と呼ばれるスキーリゾートが広がっている。

今回は、ニセコ を知らない人に向けて「ニセコ ってこんなところですよ〜」とニセコ のおもしろさをお伝えしたい。

かくいう私自身もニセコ に住みはじめてまだ2ヶ月にも満たないので、「ニセコ 初心者からみたニセコ」 として楽しんでいただけると嬉しい。

ニセコ の概要

「ニセコ 」は、北海道の後志(しりべし)総合振興局(※北海道における行政区画の一種だそう)の岩内町、共和町、倶知安町(くっちゃんちょう)、ニセコ 町、蘭越町からなる山岳丘陵地域の総称だそう。

特に、倶知安町(くっちゃんちょう)、ニセコ 町、蘭越町の3つの町が、「ニセコ 代表」のタスキをかけられている印象がある。

初心者には複雑なエリア感とニュアンス

「ニセコ」と呼ぶのに、「ニセコ 駅」のあるニセコ 町は、メインタウンではない。市街地として栄えているのは、ニセコ 町ではなく、倶知安町(くっちゃんちょう)だ。

そして私は、ニセコ 町と倶知安町のちょうど中間地点あたりに位置する、僻地に住んでいる。最寄駅の名前は「比羅夫(ひらふ)」だが、周辺一帯はあまり「ひらふ」とは呼ばれない気がする。住所は倶知安町だ。

逆に、「比羅夫(ヒラフ)」と呼ばれるのは、一番規模の大きい「グラン・ヒラフスキー場」直下の周辺エリアである。しかし、住所的には倶知安町「山田」である...。

最近ではこのニュアンスに慣れてきたが、最初は混乱が止まらなかった。

「世界のウィンターリゾート・ニセコ」の概要

世界のニセコ 、となると、上記にあるエリア感に加えて、下記4つのスキーリゾートを含む場合が多い。

・アンヌプリ国際スキー場
・ビレッジスキー場
・グラン・ヒラフスキー場
・HANAZONOスキー場

この中でも最大規模なのがニセコグラン・ヒラフスキー場。周辺には観光客向けの飲食店や、お洒落なスキーセレクトショップなどが立ち並び、海外の富裕層向けの高級コンドミニアムやホテルがひしめき合っている。

上記でも述べたが、この一帯が「ヒラフ(比羅夫)」と呼ばれている。(住所は「倶知安町山田」なのだが。)

そして、これら4つのリゾートをまとめて「ニセコ 全山(Niseko United)」とブランド化して集客をしている。それぞれのスキー場は、ニセコアンヌプリ山(1,308m)を母体としているため、山頂付近から、それぞれに連絡することもできる。

そして、ニセコ が人気な理由は、なんと言っても、さらっさらでふわっふわの極上のパウダースノーだ。

毎日のように降りつもる良質な雪は、世界中のスキー愛好家を魅了してやまない。

普段であれば、「冬のニセコ は、日本にある外国だ」なんて揶揄されるほど、外国人で溢れかえり、賑わうらしい。

10年連続で地価上昇率トップ!ニセコ 投資ブーム!

Booking.comや、Airbnbを開いてみて欲しい。
コンドミニアムやホテルは1泊10万円以上は当たり前で、コテージを買えば1棟5億円というのも全然珍しくない。

2000年代の初頭にはじまった、ニセコ 投資人気の火付け役はオーストラリア人だったようだが、ここ最近は中国、マレーシア 、カンボジアなど東南アジアのお金持ちからも熱い眼差しを向けられているそうだ。

上記に記したヒラフエリアでも、シンガポールSC Global社が手掛ける高級ホテルコンドミニアム「雪 ニセコ」が開発されている様子を毎日見る。

市街地に出向く際に見かける「パノラマニセコ 」(1棟約5億円)の神々しい佇まいは圧巻だ。私はそれを見るたび、ビバリー・ヒルズならぬ「バブリー・ヒルズ」と、勝手に呼んでいる。

------2021年5月13日追記------

おまけに、2030年には新幹線の駅も開業するらしい!

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コロナ禍におけるニセコ の現状

上記でも書いたが、「冬のニセコ は、日本にある外国だ」なんて揶揄されるほど、外国人で溢れかえり、賑わうのが例年のノーマルであるらしい。

しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、言わずもがな観光客が激減している。特に観光業や、リゾートの周辺にある飲食店やショップなどは大打撃を受けている。スキー場だって、きっと大変だ。

雇用がなくなったにもかかわらず、国に帰ることすらできないという、過酷な状況にある外国人も多いと聞く。「ニセコ 難民」という言葉も存在するみたいだ。

それを救うべく、ローカルの会社が精力的に活動をしている様をYouTubeで見た。なんて意義のある活動なんだろう。私も何かできることはないだろうか、と思いはするものの、何もできない(していない)日々が続いている...。

実際、住んでみてどうなの?

なんらかのローカルのコミュニティに入ろうともしているが、コロナ禍ということもあり、あまり多くの人と関われていないので、リアルな声を聞く機会はまだ少ない。

でも個人的には、いま住んでいる倶知安町は、ちょっとおもしろいと思っている。

ニセコ は、きらきらバブリーなヒラフエリアを除けば、普通の田舎だ。

だが、ちょっと普通と違うところは、外国人が多いことだろうか。倶知安町の人口は8,151世帯 / 15,124人で、うち720世帯 / 828人が外国人だそうだ。(2021年1月末時点:倶知安町公式HPより)

実際、いま住んでいる家のおとなりさんも外国人ファミリーで、道ゆく人も外国人なんてことも普通だ。

ニセコ のシニアの人たちも、人当たりがすごく良い印象で、外国人が多い土地柄か、がんばって英語でのコミュニケーションを図ろうとする姿勢があって、それを楽しんでさえいるようにも見える。実際のところ、どう思っているのだろうか。生の声を聞いてみたい。

国内からの移住者も多い印象で、そのためか、コミュニティの風通しの良さを感じる。隣人との距離感が絶妙で、それぞれがあまり周りに干渉せず、「己(おのれ)のニセコ」というライフスタイル を楽しんでいる気がする。

そんなニセコ が、はやくも好きになっている。


P.S. マクドナルドがないのは、少々寂しいのだが。

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