【延長決定】ニセコ滞在 延長の理由3つと懸念点

All Together @Nashy, 2021

昨年12月中旬頃からニセコ にお邪魔し、早くも5ヶ月が経とうとしている。掲題のとおり、この度ニセコ での滞在を少しばかり延長することにしたので、ご報告がてら、延長の理由と懸念点をシェアしたい。

延長理由1: 国際色豊かで、温かくおもしろい人たちが多い

パンデミックの影響もあり、ニセコ に来てしばらく経つ今も、知り合いは両手で数えるくらいだ。(もともと知り合いや友人が大勢いるタイプでもないのだが......。)

しかし、おとなりさんをはじめ、近くのレストランだったり、出会う業者さんだったりのサービスを通して、ここに住む人たちの温かさを感じている。クロネコヤマトのおじさんでさえもが、1分以内のやりとりの中で、本当に良くしてくれる。

特に、「おとなりさん」と出会えたことで、我々のニセコ ライフは格段に豊かになった。「隣人は選べない」とはよく言われることだが、我が家のおとなりさんが、我々のおとなりさんで、本当にラッキーでありがたい。とにかく優しく、温かく、おもしろいファミリーなのだ。

移住組の人々ともよく出会うため、コミュニティの風通しの良さを感じている。出会った人たちからは「もう住んじゃえば?あそこの物件、空いてるみたいだよ」などとお声がけいただくので、ちょっと嬉しい。そんな、オープンなコミュニティが好きだ。

そして、これはあくまでも肌感覚だが、ニセコ に住む人たちは常に何かおもしろいことを企んでいて、自分たちで何かをやっちゃうマインドを持ち合わせている人が多いように感じる。アート活動も盛んなイメージで、ここでアーティスト活動ができたら最高に楽しいだろうな...アトリエを構えたりして(←言ってみたかったやつ)...と妄想だけが先走りしている。

延長理由2: ダイナミックな大自然から、目が離せない

先日5月5日をもって、ニセコ のスキー場が今シーズンの営業を終了した。山の頭には雪が残るが、街並みからはすっかり消え、冬のニセコ からは想像もつかないニセコ が見えてきた。

雪の壁で閉ざされ見えていなかった建物などが、文字通り、遠くまでありありと見られるようになったのだ。倶知安(くっちゃん)の市街地まで車を走らせる度に、「あれ?あんな建物あったっけ?」という会話が我々のなかでは最近のノーマルになっている。

白い雪が冬中カバーしていた灰色のアスファルトも剥き出しになり、雪の重さでぺちゃんこに潰された空き家なども見えてきて、一気に増す「田舎感」。

ニセコ の真っ白な冬は、本当にマジックみたいな雰囲気だったなあと感じている。

世界のニセコ と呼ばれるウィンターシーズンがカセットのA面だとすれば、これからのグリーンシーズンは裏のB面だ。

そして、このB面も「最高だよ」と地元の人たちが口を揃えて言うのだ。

しばらく茶色感があった木々たちは、気温の高かったとある1日の間に、一気に緑を芽吹かせた。ようやく、桜も咲いた!

私は「都会の方が流動的であり、田舎は固定的だ」という固定概念を持っていたのだが、都会に住んでいる時よりも、流動性を感じているのに驚く。それはきっと、私をとりまく雄大な自然たちが刻一刻とダイナミックに変化し続ける様を見ているからだろう。1秒たりとも、同じではない。

雪が溶けた敷地内から、小さな畑も出てきたから驚きだ。土いじりもやってみたいし、庭でバーベキューもやりたい。

やりたいことは、山ほどだ。

延長理由3:今の物件を延長できた

賃貸の契約はもともと5月中旬までであり、延長は不可の手筈であったが、担当Tさんのお力添えにより、2ヶ月、延長することができた。

Tさんは、若き日は世界あちこちに滞在してこられたようだが、ニセコ には18年住んでいると言っていた。

20歳から移動の多い10年を過ごした私としては、Tさんが「たくさんの国に滞在をしてきた」ということよりも、「そんなTさんが、ずっとニセコ に住んでいる」ということのほうが、はるかに意味合いが大きいことである。

そして、実はその感覚がわからなくもない。人を惹き寄せ、人を引き止めるものがニセコ にはあると、今日時点の私は感じている。

懸念点

東京がベースであるならば、ニセコ はちょっと遠いのだ。

先月、所用で一時的に東京へ帰ったのだが、ドア to ドアでまるっと8時間かかった。新千歳空港から羽田空港間のフライトはわずか1時間弱ではあるが、前後の行程をプラスすれば1日がかりである。

旅好きなのに、乗り物の移動が大の苦手という、皮肉的で致命的な問題を抱える私にとっては、気軽に行き来できる距離ではないなあというのが正直なところだ。(どこでもドア欲しい。)

北海道に根づいてしまうなら、話は別だが。

そして、もう、本当に根づきたくなるくらい、ニセコや北海道が好きになっている。まだ不確定要素は多いが、今確実に言えることは、この地とここに住む人たちが好きで、「税金を収めることも厭わない!」というマインドである、ということだ。

P.S. 夏の、ブルーとグリーンが混ざったような羊蹄山を拝み、そして登頂する日を、今か今かと心待ちにしている。

Previous
Previous

答えは、自由で良い。

Next
Next

「発信する側」になって、気づいた大事なこと7つ